この時期には、9月の権利確定銘柄の会社から、たくさんのお手紙が届きます。
「株式関係重要書類在中」というタイトルで、封書で届くことが多いです。
素朴な疑問がいくつかあるんです。
封函はどのようにしてるの?
まず、これはどのように封函(ふうかん)しているのだろう?
膨大な数ですよね。
書類を用意して、選んで、封筒に入れて、封をして、のり付けして…なんてことをやっているとは思えません。
全部、機械でオートメーション化しているのでしょうか。
働いていたとき、年に2回ほど、約300名近いお客様へ封書でお便りをお送りする必要があったのですが、これはかなり骨が折れる仕事だったことを思い出しました。
しかも、中に入れる書面がセンシティブな情報がたくさん載っている書面だったので、間違いがないか相当厳重なチェックをしていました。
無事に終わるとヘトヘトでした。
お金に関することであれば、なおさらですよね…。
優待を同封する会社と、同封しない会社がある
経費削減のことを思えば、クオカードなどの優待は、配当通知書面と一緒に同封してしまえばいいのに、わざわざ別々の郵送で送ってくださる会社もあります。
例えば、先日の日水製薬なんかは優待と配当通知書面が一緒に入っていました。
優待は、株主に対する「お礼の品」ということで、丁寧に別送してださっているのだとは思いますが、これまたコストがかかりますよね。
郵送費にかかる数十円でも、配当に上乗せしていただけたら嬉しいのにな~と思っている株主さんは、結構いらっしゃるはず。
例えば、8001伊藤忠商事はもっと進んでいます。
希望する株主のみですが、郵送からメール通知に電子化し、その浮いた紙代と郵送費用を活用して、児童書を買って寄付する取り組みをしているそうです。
まさに社会貢献ですね。
報告書に対する情熱の格差
これが一番思うところなのですが、
ものすごい力の入った株主向け報告書を作っている会社と、ものすごい手を抜いた報告書を作っている会社があると思います。
前者の良い例が、8001伊藤忠商事、4750ダイサンです。
前回のダイサンからの書面はちょっと感動したくらい気合いが入っていたと思います。
こういう会社はずっと応援したくなってしまいます。
一方、手を抜いているなんて言ったら失礼ですが、まったく情熱のかけらもない会社もあります。
10年前からずっと同じ書式で使いまわしているんだろうな~、白黒で写真はゼロ、ルーチンワークのひとつなんだろうな~と思わずにはいられない報告書も届きます。
5856東理ホールディングスなどです。
もしかしたら、経営陣が相当なシンプル好きなのかもしれません。
モノクロ好きなのかもしれません。