斉藤和義さんのライブに行きました。
夫が斉藤和義さんの音楽が好きで、影響されて私もよく聴いています。
「ずっと好きだったんだぜ~あいかわらずキレイだな~」
とか
「走る街を見下ろして~ぼんやり雲がお~よ~い~でる」
とかが有名です。
夢ばかりを歌うのではなく、現実ばかりを歌うのでもないスタイルが好きです。
ライブはとても楽しい数時間でした。
それでですね、驚いたのは年齢層の高さでした。
ライブという響きから、もっと20代の人が多いのかなと思っていたのですが、おそらく30~40代の方が多かったような気がします。
とりわけ、男性はそうでした。
中でも、私の右斜め前にいらっしゃった男性はおそらく50代くらいでした。
醸し出す風格は「部長」という感じです。
1日24時間のうち少なくとも15時間くらいはスーツを着て生活しているような方でした。(しかも似合うのはダブルのスーツ。)
ぎこちない手拍子から、部長が心から音楽を楽しんでいらっしゃる感じが伝わります。
ライブの最後の方に歌ったある曲に、部長は心から満足していらっしゃるようでした。
後から夫に尋ねたら曲名は「月光」という曲でした。
「愛されたいと願う人で どこも順番待ち」というフレーズが印象的な素晴らしい曲でした。
音楽を聴いて勇気をもらっているのは、私だけではないな…と感じた瞬間でした。
さらにですね、左斜め前にいらっしゃった男性は、どうみても70は超えている男性でした。
40~50代くらいの息子さんと思しき方といらっしゃってました。
ライブ中は、結構長い時間、立って手拍子して音楽を聴いているのですが、そのおじいさんも例に漏れずずっと立って音楽を楽しんでいました。
腰が少し曲がっているんですけど、すごく楽しんでいらっしゃる様子がありありと伝わってきたんです。
素敵だな、と。
時間を割いて、好きな人の音楽を楽しみに来るおじいさん。
いいなぁ、と。
斉藤さんそっちのけで、目の前の2人の男性に目が離せなかったのです。