いきなり下手な絵を出してすみません。
先日、テーマパークに行ったんです。
パッとしない田舎のテーマパークです。
ここで、ちょっと思うところがありました。
上の絵のとおり、テーマパークには公式駐車場があります。1日1,000円です。常に満車です。
その隣には民間の駐車場が並んでいます。
テーマパークの入り口に1番近いのは800円。その次に近いのが500円。その次が300円で、1番入り口から遠い駐車場は100円でした。
駐車場といってもただの野ざらしの土地です。
この駐車場の入り口には、ほっかむりを被ったおばちゃんたちが1人ずつ立っています。
皆さん、旗や看板を手に持ち、公式駐車場に向かってくる車を我先にと呼び込んでいます。客引きです。
旗には、
「ここ安い!」とか「この先高い」とか「ここだけ近道あり」とか、なかなか訴求力の強いメッセージが手書きのペンキで書かれていました。
いやー、この寒いのにおばちゃん達がんばるなぁと私は感心して見ていました。
すると夫が言いました。
おばちゃんたち、みんなで力を合わせれば、もっと楽に、もっとたくさん稼げるのにね、と。
どういうことかといいますと、
おばちゃん軍団で一丸となって駐車場を運営した方が効率的なんじゃないか?ということです。
例えば、駐車場代を一律500円にすれば全体の利用者がもっと増えるかもしれない。
例えば、おばちゃんが日替わりなどの交代で駐車場の管理をすれば、もっと少ない労働時間で、もっとたくさん稼げるかもしれない。
あるいは、テーマパークに対し、所有している土地を売るという方法もあるかもしれない。
私は、そんな風に考えたことがなかったので、は〜なるほど〜と感心しました。
もちろん、そんな簡単にはいかないかもしれません。
例えば、敷地の面積の割り振りや、労働時間の計算など、今よりもっと複雑になるデメリットもあると思います。
あるいは、今の収入で充分だと言うおばちゃんもいるかもしれません。
いや、毎日駐車場に立つことこそ私の生きがいだと言うおばちゃんもいるかもしれません。
ただ、私が思ったことは、
あのおばちゃんたちの働く姿は、働いていた頃の私の姿そのものだということです。
決まった仕事を決まったとおりに、疑問もなく、一生懸命にやりこなす。
仕事において、たまに少しの工夫はすれど、仕事の量そのものを減らす努力は思いつかず、少ない労力でたくさん稼ぐという観点がない。
一生懸命働いて、たくさんの残業をし、仕事は楽しいけど心身ともにとても疲れて終わる毎日。
おばちゃんたちの旗を振る姿から、毎日毎日何気なくやっていることを、ちょっと違う角度から見る事はとても大切なことかもしれないと思ったのです。
もちろん、一生懸命に旗を振る仕事の仕方も、ときには大切だと思います。